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知っておきたい
毛髪のサイエンス(基本編)

#01見た目年齢を左右する
髪の加齢4大トラブル

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髪がまとまらないのはエイジングのサイン?!

春は出会いの季節。朝の身だしなみとして、いつも以上にヘアスタイルをきちんと整えて…でも、なかなかスタイリングが決まらない!という声をよく聞きます。「髪がうねってまとまらない」「髪のツヤがなくなった」「ペタっとなって、ふんわりヘアにならない」など、誰でも心当たりがありそうな髪の悩み。実は、年齢を重ねることによって現れる髪のエイジングサインの可能性があります。まずは、エイジングによって起こる毛髪の変化を知っておきましょう。

加齢とともに現れる4大お悩みヘアとは?

毛髪は加齢によって「毛母細胞の働きが弱まる→毛髪が細くなり、キューティクルの枚数が減る→ハリ・ツヤがなくなる」という変化が現れたりします。それと同時に乾燥が進行し、パサパサとした乾燥毛へ。さらに、直毛だった人にクセが発生したりと、さまざまな変化を引き起こします。そんな悩める髪のエイジング現象は、大きく4つ「うねりが出てまとまらない」「ハリ・コシがなくなる」「うるおい・ツヤがなくなる」「白髪が増える」に分類されます。まず、「うねりが出てまとまらない」のは、毛髪内部にあるコルテックス細胞の構造が偏ることが原因。うねりの内側のコルテックス細胞は、縦に平行して集まっているのに対し、うねりの外側は、ゆがんでねじれています。この偏りから、うねりが発生します。加齢とともに細かくうねるクセが増え、クセが強くなることで髪のまとまりが悪くなります。

天使の輪がなくなったら要注意

頭頂部の髪のボリュームが減って、根元の立ち上がりがペタっとなると一気に寂しい印象になります。これは加齢にともない、毛髪を生み出す毛母細胞の活動が弱まり、髪が細くなって、「ハリ・コシがなくなる」ことが原因。男性は20代後半から、女性は30代後半から髪が細くなる傾向があります。髪の密度も減少し、ボリュームもなくなり、さらに高齢になると毛髪の主成分のケラチンタンパク質をつくるシスチン量が減少し、強度も落ちてしまいます。3つ目の「うるおい・ツヤがなくなる」のは、なめらかな指通りやツヤ感のある髪に欠かせない、18MEAに代表される分岐脂肪酸が加齢とともに失われるため。いつもと同じヘアケアをしているのに天使の輪がなくなったら、これらハリ・コシやツヤがなくなりエイジングが進んできたサインです。脂肪酸は、毛髪表面を疎水化して摩擦の影響をやわらげ、キューティクルを保護してくれる成分。これが減少することで毛髪表面のバリア機能が低下するとタンパク質などの流出が起こりやすくなります。

白髪はメンタル面も大きく影響

ファーストエイジングサインとして、誰でも見つけやすい白髪。一般的に男性で34歳前後、女性で35歳から出始めます。年齢を重ねると、毛根にある色素細胞メラノサイトの働きが弱まったり、消失することも。すると、毛髪の色を決定するメラニン色素がつくられなくなり、白髪となります。ただ、“なぜ白髪になるのか”その原因は、まだ完全に解明されていませんが、少なくとも「遺伝」「生活習慣」「病気」「ストレス」が影響していることが考えられます。「遺伝」は、毛母細胞にメラニン色素が送り込まれにくく白髪になりやすい体質が遺伝すると考えられ、特に若白髪などは、遺伝性が高いといわれています。また、食生活の乱れや喫煙、睡眠不足などによる「生活習慣」や「病気」によっても、メラノサイトの代謝が低下し、メラニンを作り出す力が弱まります。また、仕事や対人関係の悪化など過度の「ストレス」も全身の自律神経が乱れるため、メラノサイトの活動が低下します。白髪を見つけたら、抜いたり切ったりして、その場をしのいで終わりという人も多いかもしれません。エイジングケアはまだまだ先のことと油断していたら、悩みは深刻になる一方。お肌のシミが気になったらスキンケアを見直すように、髪も早めのケアを心掛けることが大切です。

<参考>きほんの毛髪科学/(株)女性モード社 刊
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