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毛髪のサイエンス(基本編)

#13ヘアスタイルの完成度を上げる
もっと知りたいスタイリング剤のこと

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もっと知りたいスタイリング剤のこと

ベストヘアを作りたい! スタイリング剤の素朴な疑問を解決

根元からのふんわりボリューム、毛先の無造作なゆるウエーブなど、今どきのエアリー感や抜け感を演出するヘアスタイルは、カットやパーマを生かすスタイリング剤の使い方次第で、ぐんとオシャレ度もアップ。スタイリング剤の成分や特性、塗布するタイミングまで、今さら聞けないスタイリング剤の疑問を解決して、賢くアレンジ上手になりましょう。

ヒートプロテクト成分って何?

スタイリング剤に「ヒートプロテクト成分配合」などと書かれているものをよく見かけますが、これはドライヤーやアイロンの「熱から髪を守る」または「熱を利用して髪をケアする」といった2つの意味合いがあります。「熱から髪を守る」タイプは、熱に強い成分(メドフォーム油・セラミドなど)が配合されており、キューティクルに付着して熱によるタンパク質の変性やCMCの流出を防いで髪を守ります。「熱を利用して髪をケアする」タイプは、低分子のケア成分(ヒートプロテイン熱反応性ポリマーなど)が髪のダメージホールに浸透し、熱を加えると高分子化して定着。その結果、うるおいやなめらかな手触りをつくったり、セット力を高めたりします。これらは、カールローションやブロースプレーなど、ドライヤーやアイロンを使用する前に使うスタイリング剤に多く、熱によるダメージから髪を守ったり、熱を利用してカールを形成してキープします。

スタイリング剤は時間が経つとベタつくのはなぜ?

朝、出かける前にセットした髪が、午後になるとベタっとして崩れている…そんな経験ありませんか? これはスタイリング剤に含まれている液状油分が時間経過とともに毛髪に吸い込まれていることが原因。スタイリング剤は、3種類のセット成分「セットポリマー(合成樹脂)・固形油分(ワックス)・液状油分」の配合量の調整によってセット力を調整しています。セット力は一部水分で薄め、弱めて使用できるものもありますが、粘度が下がると適切な使用感が得られず、セット力や質感が望んだようにならないのでおすすめしません。最近では、セット力は欲しいけどベタつくのはイヤ、といった悩みを解消する新たなスタイリング剤も登場しています。毛髪が吸い込みにくい液状油分を採用し、ベタつきが起こらないよう設計されたスタイリング剤や、コンディショニング性とスタイリング機能を合わせ持ち、ベタつかずに再整髪が可能な「新規ポリマー」を活用した革新的なスタイリング剤に注目が集まっています。

スタイリング剤をつけるタイミングは?

スタイリング剤をつけるのは、髪を乾かす前か後かで迷うことはありませんか? スタイリング剤の種類は豊富にあり、成分や剤形によって塗布しやすい髪の状態(ウエットorドライ)が違うので、一概に「乾かす前に使用する」か「乾かした後に使用する」か、どちらが良いとは言えません。商品ごとに使用するタイミングを確認しましょう。ただ、あえて言うならば、髪を乾かした後に使用するものは、主にワックス、スプレー、ミルク、ジェル、フォームがあります。ブローやアイロンによって、一旦作ったベーススタイルにアクセントを加えたり、キープしたりすることが可能です。一方、乾かす前に使用するものとしては、フォーム、ミルク、巻き髪用ミストなどがあります。これらは水分となじみやすく、水分によって作られる毛束とセット剤によってつくられる毛束ができ、細かい束感が表現できます。ヘアサロンでプロが仕上げてくれる様子を参考にして、自分のヘアスタイルに合ったスタイリング剤を選んで、使うタイミングや塗布の仕方など上手に取り入れましょう。

<参考>きほんの毛髪科学/(株)女性モード社 刊
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