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毛髪のサイエンス(基本編)

#14旧石器時代からひも解く
ヘアカラーの歴史

#14旧石器時代からひも解く
ヘアカラーの歴史

日本でヘアカラーが普及したのはいつ? ヘアカラーの歴史をたどる

ヘアカラーの起源は、パーマより古く、なんと旧石器時代と言われています。今では、おしゃれのためのヘアカラーや白髪染めにアルカリカラー剤を使用することはごく一般的ですが、ヘアカラーの長い歴史からみると、かなり最近のことです。髪を染めたいという人間の情熱が生んだヘアカラーの歴史をたどってみましょう。

古代から続くヘアカラーの歴史

ヘアカラーの歴史は、旧石器時代の後期にはじまり、儀式の際に樹木の汁などを使って髪を染めたことと言われています。紀元前3000年ごろには、エジプトやアッシリア(現イラク)周辺で、草花の色素であるヘナやインディゴなどで染毛していたとされています。そして古代ローマ時代、紀元前350年には、ギリシャ人が髪をブロンドに染めたとの記録が残っています。日本における最古のヘアカラーの記録は、平安時代末期1183年に「平家物語」に墨を使って白髪を黒く染めていたことが記されています。美しいブロンドヘアに憧れたり、若々しさを保とうと白髪を染めたり、現代人と変わらない願望が当時の人にもあったとは興味深いことです。

新たな発見によりヘアカラーの黎明期(れいめいき)へ

19世紀に入ると、過酸化水素と酸化染料(パラフェニレンジアミン)が合成され、今日よく使用されている酸化染毛剤(アルカリカラー剤)が誕生しました。酸化染料と過酸化水素との組み合わせによるヘアカラー剤は、1883年にフランスで特許が取得されました。日本では1905年にタンニン酸と鉄を用いたオハグロ式(媒染染毛法)の染毛剤が発売され、酸化染毛剤によるヘアカラーは1916年(大正5年)から水野甘苦堂(現ホーユー)より発売されるようになりました。当時は白髪や明るい髪を黒色に染めるものでした。戦後の昭和30年ごろからオシャレ染めの開発が始まり、昭和40年代よりオシャレ染めが流行し、ブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、ヘアマニキュアなどが出回ります。その後、70年代は、ホームユースのヘアカラー剤が普及し始め、80年代半ばにはヘアマニキュア・酸性カラーが流行し始めます。そして、90年代に入ると若年層から明るさと色調を主張するヘカラーブームが起こり、現在では老若男女問わずヘアカラーがより日常的なものとして定着しました。

現在のヘアカラー事情とは

今日では、さまざまなタイプのヘアカラー剤が誕生し、髪の色ツヤ、持ち、仕上がり感もひと昔前と比べると格段に進化してきています。ヘアサロンでは、ヘアカラー専門のカラーリストが活躍するサロンが増えるとともに、ホイルワークなどの高度な技術や理論が注目を集めています。また、毛髪科学、発色理論などの最新技術を踏まえたヘアカラー剤が次々と発売。今では外国人風の柔らかな髪に見えるベージュやアッシュ系カラーなど、人気のトレンドカラーも提案されるようになりました。現在ある多彩なヘアカラーは、いつの時代も美を追求する女性たちがいたことが、大きく貢献していたのかもしれませんね。

<参考>きほんの毛髪科学/(株)女性モード社 刊
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