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毛髪のサイエンス(基本編)

#17パーマのルーツはエジプト文明から!
いつの時代も女性を魅了したパーマの歴史

#17パーマのルーツはエジプト文明から!
いつの時代も女性を魅了したパーマの歴史

パーマに約5000年の歴史あり!進化し続けるパーマ事情

ゆるふわウエーブヘアなど、旬なトレンドヘアに欠かせないパーマスタイル。実はパーマにはとても古い歴史があることをご存知ですか? 歴史上に登場するパーマ技術のルーツは、紀元前3000年頃まで遡ります。その頃、エジプトの女性は、髪にロッドを巻く代わりに、木の枝を髪に巻き、泥でパックしてウエーブをつけていたとか。パーマはどのような進化をたどったのか、現在のパーマ剤が登場するまでの歴史をひも解いてみましょう。

19世紀に登場したパーマの原点

クレオパトラも木の枝と泥でパーマをしていたとも言われる古代エジプト時代を経て、現代につながるパーマネント・ウエーブが登場するのは、1872年。パリの髪結い師、マルセル・グラトーによりヘアアイロン式パーマ「マルセルウエーブ」が考案されました。熱したコテ(アイロン)を使って髪をクセづけるもので、髪が濡れたら元に戻ってしまう一時的なウエーブでした。1905年には、現在のパーマの原点といえる、アルカリと電熱器を利用したウエーブ法「ネッスルウエーブ」がイギリスの理髪師、ネッスラーにより発明。その後、アメリカでネッスル式のパーマネントマシンが普及し、日本でも昭和初期に“電髪”と呼ばれ、広く知られるようになりました。そして、1936年にチオグリコール酸の化学反応を人毛ケラチンに応用した技法が開発され、現在の「コールドパーマ」の原型が誕生しました。

現在はどんなパーマ剤があるの?

パーマ剤は、薬機法※上では「パーマネント・ウエーブ用剤」と呼ばれ、医薬品と化粧品の中間に位置づけられる「医薬部外品」に該当します。そんなパーマ剤は有効成分や使用方法により、10種類に分類されます。まず、パーマ剤は、「ウエーブ形成」と「縮毛矯正」といった目的別に分かれ、ウエーブ形成の薬剤には「システイン類」(二浴式)と「チオグリコール酸類」(一浴式、二浴式、用時調整二浴式)があります。二浴式には、コールド式と加温式の2つの使用法があり、一浴式はコールド式、用時調整二浴式は発熱式で使用する方法があり、6種類に区分されます。一方、「縮毛矯正」の薬剤には、「チオグリコール酸類」(二浴式)でコールド式と加温式の使用法に加え、それぞれアイロン使用の可否により、4種類に分かれています。

現在のパーマはコールド式が主流

バリエーション豊かなウエーブヘアが楽しめる「コールドパーマ」は、現在のパーマ剤の主流になっています。コールド式パーマ剤は加温しなくても、室温の状態で効力を十分に発揮するように作られています。そのため、加温して使用することは薬剤の力が過剰になり、毛髪へダメージを与えてしまう原因になるので注意が必要です。また、最近さまざまな種類の製品が出てきている「カーリング料」(システアミン、ラクトンチオール、チオグリセリン、亜硫酸塩などが配合)は、化粧品に分類され、薬機法上はパーマ剤とは区別されています。今では、その様に種々のパーマ剤やカーリング料が開発され、髪へのダメージに配慮した表現豊かなカール&パーマスタイルを楽しむことができるようになりました。女性の美しくなりたいという気持ちが、現在のパーマ技術の日進月歩につながっていることは言うまでもないでしょう。

※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

<参考>きほんの毛髪科学/(株)女性モード社 刊
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