SUSTAINABILITYサステナビリティ

ー 美の共生 ー
「サロンワーク」と「地球環境」の
調和のために
ルベルは、「環境」も美しさを構成する
一つの要素であると考え、
さまざまな環境活動を行っています。
これからも皆さまと一緒に、
“Beauty × Ecology”、
美の共生に取り組みます。
環境マネジメント
ISO14001への取り組み

ルベルブランドにおいては、環境マネジメントの国際規格である「ISO 14001」をベースに製品の企画、研究開発、製造、物流から全国の営業拠点での販売、教育活動に至るまで、環境マネジメントに取り組んでおり、2000年から認証機関によるマルチサイト認証を得ておりました。
2025年からは,環境負荷の大きい事業部門により重点的に取り組むため認証範囲を見直し、滋賀事業所(化粧品工場、化粧品研究開発センター、化粧品ターミナル)にて引き続き外部認証を継続しております。
なお認証範囲外の部門についても、従来通り全社共通の環境方針に基づき、「人と地球の「らしさ」輝く社会」の実現に向け、気候変動や環境汚染、資源の枯渇、水保全といった地球規模の環境問題と向き合い、持続可能な発展を遂げるため、ステークホルダーの皆様と共にタカラベルモントグループの事業活動および製品のライフサイクルにおける環境負荷の低減と環境保全を推進してまいります。
取り組み
研究開発
環境に配慮した製品の処方研究

私たちは、環境負荷が少ないサロンワークを応援していくために、環境に配慮した製品の処方研究に取り組んでいます。原料・開発品の環境負荷を評価して、機能性向上を図りながら、より安全でより安心してお使いいただける製品を提案し続けます。
原料
生物多様性に配慮した原料、リサイクル原料の調査を継続して実施しています。環境に配慮した植物由来原料を積極的に採用し、原料レベルから環境負荷や安全性に独自の基準を設けて、製品へ展開します。
開発品
製造・使用・廃棄に至るまでの環境負荷を定量化し、開発段階から製品のライフサイクルにおける環境負荷低減を推進しています。サロンワークでの機能性や安全性を評価しながら、排水後に微生物によって分解されやすい処方や、泡キレなどを良くして水の使用量を減らす処方など環境に配慮した処方の研究を続けています。
工場
地域社会の一員として取り組む環境負荷低減施策


脱炭素社会へ向けた取組み
タカラベルモント株式会社は、機械設備の加工組み立てを担う大阪工場と、同じく機械設備と化粧品それぞれの研究開発、製造、及び物流ターミナル機能を併せ持った滋賀事業場の2拠点に主要工場を有しています。この2拠点に2014年度、2015年度と続けて、建屋に太陽光発電パネルを敷設しました。以来、当初計画を上回る年間約61万kWh(2017年総交流電力実績)の再生可能エネルギーを発電しています。再生可能エネルギーだけで工場の動力電源をまかなうことはできませんが、これを電力事業者が買上げ、送電網を通じて地域へ効率的に供給することによって、近年見られる気温変化による急な昼間電力の需要の変化にも、化石燃料による発電を抑えつつ対応できる状況となってきています。
日本は、安全性を最優先に、安定供給や環境への適合も図った再生可能エネルギーと原子力発電からなるゼロエミッション比率を、2030年度には全電力の44%程度に引き上げたいとしています。
(平成30年度 エネルギー基本計画より)
ルベル事業部では、Beauty×Ecologyの一環として、低炭素社会実現にむけた取組み「Fun to Share」に賛同しています。

排水処理設備
化粧品工場は、「マザーレイク」と呼ばれる琵琶湖の南、湖南工業団地にあります。排水水質基準の厳しい滋賀県にあって、化粧品工場では早くから、微生物を用いた廃液処理方法を導入し、2014年には事業場全体の稼働状況に伴い、増設しています。廃液処理で生じた汚泥は、産業廃棄物として適正にマニフェスト管理され、最終処分先においては、セメントや路盤材の再生原料へとリサイクルされることで、廃棄物を削減し、循環資源となる取組みにつながります。

大気汚染物質の排出削減と資源の有効活用
化粧品工場では、原料溶解のために大量の蒸気を必要とします。このボイラーの熱源を大気汚染物質の排出の少ない都市ガスにするとともに、調合釜冷却のために使用する水の経路にチラーを導入し、循環冷却とすることで、水資源の有効利用に努めています。

省エネルギー型照明への切替え
化粧品工場事務所にCCFL照明を導入し、化粧品ターミナルの高天井には、瞬時点灯消灯が可能で消費電力も水銀灯の4分の1の無電極照明を採用しています。また、2018年度には製造部の照明を100%、LED照明としました。これにより省エネルギー効果とともに、作業環境の向上も実現できました。
生産
生産ラインの自社保有で、紙パックを積極的に採用

不完全燃焼した場合にダイオキシンが発生するポリ塩化ビニル容器の使用量を削減するため1999年には、紙容器の組立てからパーマ剤充填までを自動で行う生産ラインを導入しています。
製品
ルベルの環境に配慮した製品(エコプロダクツ)の割合は86.7%*



ルベルでは、製品づくりにおいても環境への配慮を心がけています。「環境に配慮した製品」とは、製品の企画・開発において次に示す自社基準を1つ以上取り入れた製品のことを指します。
- * 2025年6月末時点 実績に占める割合
① 水質環境保全のための生分解性が良好な原料の採用
生分解性が良好な原料を基剤として配合。
② 石油系成分の使用をおさえる自然由来成分高配合処方
成分の由来の大半が植物等の非石油成分を94%以上配合した処方。
③ リフィル容器の採用
リフィル容器の採用によるプラスチックの減量化。
④ バイオマスプラスチックの採用
容器素材および部材におけるバイオマスプラスチックの採用。
⑤ リサイクル素材の採用
容器素材及び部材に、リサイクル素材(リサイクルPET・PE等)を採用。

環境対応素材を採用したパッケージを表すタカラベルモント株式会社オリジナルマークを作成。タカラベルモント国内生産ブランドで、該当パッケージに順次掲載していきます。
⑥ 世界の森林を守るFSC® 認証紙の採用
個装箱に、FSC(森林管理協議会/国際NGO)認証を受けた紙素材を採用。


サロンの皆さまとともに考える環境活動

営業活動におけるCO2低減
ルベルでは、「サロン様へのご訪問時にも少しでも環境負荷を減らせたら」という思いから、ハイブリッドカーの採用を積極的に推進してきました。2019年には、営業車両の90%以上がハイブリッドカーとなっています。また、渋滞地域を回避するため公共交通機関利用に加えてカーシェアリングを活用するなど、営業活動でのCO2低減に努めています。
リユーザブルバッグ(環境配慮型ショッパー)の採用
2020年7月1日から全国でスタートした、プラスチック製レジ袋の有料化。限りある資源を大切にするため、ルベルでもサステナブルな環境配慮型ショッパーを採用しています。石灰石を主原料(51%以上)としたショッパーは、従来の紙袋やポリエチレン袋よりもパルプ(木材)や化石資源(石油)の使用を大幅に削減できます。また、水濡れに強くリユースにも最適で、経産省・環境省の推進する3R(リデュース、リユース、リサイクル)政策にも対応しています。
ルベルは、これからもサロンの皆さまとともに環境活動について考え、積極的に続けてまいります。
環境保全活動への参画
瀬戸内オリーブ基金への協賛



サロンワークと地球環境の調和を目指すルベルでは、瀬戸内海の美しい自然を次世代につなぐ活動をする「瀬戸内オリーブ基金」に賛同し、売上金の寄付や従業員によるボランティア活動を通じて参加しています。2014年からは、ルベルの活動に賛同くださったサロン様と共に豊島を訪れ、豊島事件や島の現状について学び、環境保全のシンボルとして植樹され大きく育ったオリーブの実の収穫を行う「オリーブ収穫祭」も開催しています。
| 2004年 | 瀬戸内オリーブ基金協賛開始・オリーブの植樹に参加 |
|---|---|
| 2014年 | オリーブ収穫祭開催 |
| 2015年 | オリーブ収穫祭開催・海岸清掃活動 |
| 2016年 | オリーブ収穫祭開催 |
| 2017年 | オリーブ収穫祭開催・海岸清掃活動 |
| 2020年 | ルベル社員による海岸清掃ボランティア |
| 2022年 | ルベル社員による海岸清掃ボランティア |

瀬戸内オリーブ基金

「豊島事件(有害産業廃棄物の不法投棄事件)」をきっかけに、建築家の安藤忠雄氏と豊島事件弁護団長の中坊公平氏が呼びかけ人となって設立されたNPO法人。2000年の設立以来、活動資金の助成やオリーブの栽培など瀬戸内海エリアの美しい自然環境を守り、再生することを目的に活動しています。
Fun to Share

ルベルは環境省が推進している低炭素社会実現に向けた気候変動キャンペーン「Fun to Share」に賛同し、参加しています。「Fun to Share」とは、地球温暖化対策の最新の知恵をみんなで楽しくシェアしながら、低炭素社会をつくっていこうよ!という合い言葉。目標に向けてガマンしながら頑張るのではなく、毎日を楽しく暮らしながら、低炭素社会を作ろうという発想です。
環境方針
タカラベルモントグループ 環境方針
「人と地球の「らしさ」輝く社会」の実現に向け、気候変動や環境汚染、資源の枯渇、水保全といった地球規模の環境問題と向き合い、持続可能な発展を遂げるため、ステークホルダーの皆様と共にタカラベルモントグループの事業活動および製品のライフサイクルにおける環境負荷の低減と環境保全を推進します。
- 製品の企画、開発・設計から調達、生産、物流、お客様でのご使用、引取り・分別・再使用・再生利用・廃棄にいたるライフサイクルを視野に入れ、タカラベルモントグループによる事業活動において汚染の予防と環境負荷の低減に努め、環境の継続的改善を図ります。
- 環境側面に関連する法律・規制・条例およびタカラベルモントグループが同意した業界等の協定・行動規範を遵守します。さらに自主的基準を設定して、環境に影響を与えるおそれのある事業活動の管理に努めます。
- 事業活動、製品およびサービスが環境に与える影響を認識したうえで、事業年度ごとに目的・目標を定め、定期的に見直し、継続的改善と持続的発展に努めます。
- <重点取り組み項目>
- 温室効果ガス排出量の削減
- 排水の適切な処理
- 適正な化学物質の管理
- 廃棄物の削減
- リサイクルの推進
- サステナブルな原材料調達
- 環境配慮型の製品開発
- エネルギー、水、原材料をはじめとする資源の効率利用
- 生物多様性の保全
- 環境教育や広報活動の実施により、従業員に環境方針の理解と環境情報を周知し、環境負荷の低減と環境保全に対する意識の向上を図り、主体的に社会課題に取り組む基盤を強化します。また、ステークホルダーの皆様に適時、適切な情報開示と持続可能性を高めるための提案を積極的に行います。
環境最高経営層
<タカラベルモントグループ全体>
タカラベルモント株式会社
代表取締役会長兼社長 吉川 秀隆
<タカラベルモントグループ 機器生産関連部門>
タカラベルモント株式会社
専務取締役 吉川 朋秀
<タカラベルモント株式会社 化粧品事業関連部門>
タカラベルモント株式会社
専務取締役 吉川 朋秀
常務執行役員 斉藤 勝
2025年5月28日制定
2025年10月1日改訂
