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MATERIA Summit MATERIA × LA King, suburbia, SHACHU

ルベルが自信を持ってお届けする「マテリアサミット」。美容業界をけん引するトップスタイリストたちが、これからのヘアカラーに対するさまざまな考えを話し合います。<suburbia、LA King、SHACHU>の3サロンによる、ここだけでしか聞けない「カラー秘話」、ヘアサロン技術者の皆さま必見です!ぜひご一読ください。

MATERIA Summit 第3回

「ムラのないベース作り!良いベースと悪いベースの違いとは?」

第3回目のマテリアサミットでは、「外国人風カラー」のベース作りについて、ムラのない明るく整ったベースを作るためのポイントや、良いベースと悪いベースの違いなど、ベース作り全般について語っていただきました。

MORIYOSHIさん

SHACHU(シャチュー)のチーフデザイナー・MORIYOSHIさん

1. 外国人風カラーに欠かせないベース作り。そのポイントとは?

MORIYOSHIシンプルにきれいな状態を作ることですね。ハイライトや全頭ブリーチをムラのないようにきれいに作ることです。ダメージも気にしますね。そのダメージによって入るか入らないかが決まりますし、今後のカラーにも影響するので、できるだけ傷ませないようにブリーチします。

石川スピードですね。とにかく“塗布量”と“スピード”と“塗る順番”です。これがワンカラーで完璧にできていないとブリーチもできない。ですからsuburbiaでは、まずワンカラーを徹底的にやらせてスピードをつけさせます。ロングなら確実に2人で行います。やはり早く塗らないと反応してしまうので、全てを均一にさせるためにも、特にスピードを重視しています。

KINGそうですよね。「ワンカラーで透明感が出せるような状態」というのがきれいな状態だと思っています。ブリーチ毛で、毛先の方が暗めで根元にいくにつれ明るくなるような状態は、良いベースではないと思います。その状態だとオンカラーで毛先にいくほどきれいな色みが入らないから。ブリーチの抜け方が均一な状態が良いベースだと思います。

ブリーチダメージの対処法や髪を傷めないための工夫とは?

MORIYOSHIやはり先ほど石川さんがおっしゃったように、スピードがすごく大事ですね。最初にカラー剤を置いたところから傷んでいくので、早く塗った方が絶対にダメージは少なくなると思います。セミロングぐらいの長さだと1年目のスタッフでも1人で全頭20分くらいのイメージですかね。2人だと10分とか。

KING僕が一番気にするのは、ブリーチリタッチ。ブリーチ毛の状態にもよりますが、オーバーラップ部分にはとても気を遣います。上手くない人だとそこだけ飛んで変に明るくなってしまいますから。また、ブリーチリタッチする時には毛先に少しでもつかないように細心の注意を払いますね。さらに傷ませないために。

MORIYOSHI塗る時にはできるだけコーミングをしないようにしています。ブリーチする時に引っかかると傷むので、揉み込むようにしたりと、そこは気をつけていますね。

石川それはsuburbiaでも一緒です。「塗る」のと「置く」、「揉み込む」のでは違いますからね。

複雑なベースのお客さまが来店したら?

MORIYOSHI元の状態に戻すのは難しいので、逆にそれを利用してハイライトを細かく入れて、ムラをなじませるような感じにしますね。

KING逆プリンくらいなら何とかできますが、暗いところ、明るいところがたくさんあるような状態のムラだと難しいです。そういう方には全頭ブリーチで明るい方に合わせるより、暗い方に合わせますね。

石川まず本人がムラだって認知しているのか、認知できるほどのムラなのかってところですね。対処としては、自覚がないならネープの毛を少し借りて、弱めのブリーチでテストしてみてムラの状態を分かってもらうというのが1つの方法。もう1つは、黒染めも入っていたり、明るいところと暗いところがあるなら、お客さまに確認の上、暗い方に合わせるという方法ですね。

KINGそうですよね、僕もお客さまに自分の髪の毛がこういう状態だというのを知ってもらうことが一番大事だと思います。

MORIYOSHIお客さまに今の状態を知ってもらい、どういう風にカラーが入っていくのか、ベースがどれだけ大事かっていうことをちゃんと分かりやすく説明することが大切ですよね。ちゃんと説明することで、難しい状態というのも理解してもらえますから。

石川そういうお客さまに説明をする時には専門用語は使わないようにしています。お客さま目線の分かりやすい言葉で話して、でも提案はしっかりする。美容師は頼られないといけませんから。

KINGそれには美容師さん自身ゴールが見えていないと。お客さまに言われるがままの「受け身」ではなくて。

石川その通り!言われることを鵜呑みにして、しっかり髪を見ていない人が多いんだよね。このベース、髪の状態で何ができて、何ができないかが分かっていない。お客さまの要望から切り離して髪を見ないから、デザイン展開まで見ることができないんです。

KING / MORIYOSHIうんうん。そうそう。

KINGさん

LA King(ラ・キング)の店長・KING(キング)さん

2. ブリーチオンカラーを続けるためにコンディションをキープする方法は?

MORIYOSHIお客さまにも知っていて欲しいのは、アフターケア的なことですね。色持ちに関する情報は一通り言いますよ。やはり日々の手入れは大きいですよね。例えば、「アイロンを1回であてようとする人が多いけど、サラッと数回に分けた方がダメージが少ない」とか、日常のスタイリングについても伝えています。

KING僕は「ぶれさせない」の一言に尽きます。明るくすると暗くしたくなるし、暗くしたら急に明るくしたくなる傾向がありますが、そこがぶれちゃうと髪のコンディションはもたないですよね。例えば、グラデーションの状態で急に根元から明るくしたいと言われた場合、オーバーラップするところはかなり傷むから、「それは危ないよ」とちゃんと伝えます。「グラデーションにはグラデーションの楽しみ方がある」とぶれさせないか、チェンジするなら本当にコンディションがいい状態なのかを見極めてやるようにしています。

石川うちではバレイヤージュの後なら、上の方にハイライトを入れて筋状にしたり、毛先も少し明るくしてグラデーションを強くするといった提案を2つくらいしますね。1回少しでも明るくすると、「案外イケる!」ってどんどんエスカレートしちゃう場合もあるから、最初に提案をして、次に来店するまでに考えてもらいます。

KING本当にそうですよね。毛先の色みに感動して、「全部こうしたい」って。いざやってみるとめちゃくちゃ明るくなって「これ違う」みたいな(笑)。

石川だから最初にストッパーをかけておくというか、結局はカウンセリングなんだよね。上手くいかないのはたぶんカウンセリングができていないんじゃないかな。

KINGカウンセリングができていない人たちは、たぶんゴールを広げすぎちゃっていると思うんです。最初から選択肢を2つくらいにしておけばいい。それを多くしすぎるから分からなくなっちゃうと思います。

石川そうだね。たくさん経験してきて、失敗もしてきたからこそ言える言葉だよね。

MORIYOSHIやっぱり自分で考えることが一番大事ですよね。言われたことだけじゃなく、考えてやることが大切。今はカラー剤もたくさん出ているけど、マテリアなら自分で考えれば出したい色みを作れますからね。そういう意味でもマテリアを使った方が美容師さんの技術も考えも向上すると思います。

3. 外国人風カラーのこれから。ズバリ、次にくるのは何?

MORIYOSHI僕らは常に次に流行るものを模索していて、去年は「裾カラー」をやりました。それは1年目や2年目の若いスタッフの影響です。やっぱり若い人たちには面白い発想がいっぱいありますね。それをインスタグラムや雑誌などでいっぱい出したりして、常にどれが流行るかをこちらから仕掛けていく感じです。裾カラーもそうですけど、ある程度マネしやすい技術が広がる傾向にありますね。今後きそうなのは、年配の方のブリーチ。白髪染めだとデザイン的に変わらないので、ハイライトで白髪を馴染ませるというような感じです。

KINGLA Kingではミルキーな色みが人気ですが、最近僕がよくやっているのは、バレイヤージュの土台に好きな色みと好きな色みを使ってデザインを創ること。全体的に明るく薄い感じになるので、両方のきれいな色みが表現できる、そういう風に楽しませるやり方もいいと思っています。バレイヤージュが多くなってきているので、今はそのベースの質を高めているところですね。

石川そう、結局は完成度なんだよね。ハイトーンやグラデーションなどのデザインカラーが流行っていると言っても、まだまだ全体で見れば一部の人です。次というよりはブリーチ、グラデーションを組み合わせてデザインカラーの完成度を高めながら続けていく。あとは展開力。ハイライトから始まって、最終地点があるとしたら全頭ブリーチですから、そこに至るまでの組み合わせを考えていくということじゃないかと思います。

最後に、マテリアサミットの感想を教えてください。

MORIYOSHIこういう横の座談会はありがたいですね。考えが一緒のことも多かったですが、新しく知ることもあって勉強になりましたし、楽しいですね。これを読んでいる方にも、学ぶっていうことが楽しいことだって知ってもらえたらいいなと思います。美容師のセンスは、入ってからでも学べるものです。本当に美容が大好きだってことと、柔軟な心、素直な気持ちと、それに対して努力できて楽しめたら、たぶん誰でも売れる美容師になれると思う。だから美容師は頑張れば誰にでもチャンスがあるってことを知っていて欲しいです。

KINGお2人のようなレベルの高い人と話せたのが光栄ですし、ある意味自分のやってきたことが間違いではなかったという自信にもなりました。カラーに対する考えやお客さまに対する姿勢など、本当に勉強になりました。人は上にいけばいくほど、自分に酔っていないんだなと思いましたね。常に現状に満足せず、カラーやデザインに対する追求心を持ち続けていることが大事です。だからみんな今があるのだと。

石川やっぱり僕たち3人は、流されない強さがあったんだと思います。何が流行っているからというよりは、先に手を出して「これでやるんだ」って決めてやってきた。みんなそうだからと同じことをするより、みんなと違うことをやる。 他サロンの話はとても刺激になるし、やはり2人の考えていることは超一流だと思ったので、この場に参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。

石川さん

suburbia(サバービア)のオーナー・石川さん

SHACHU(シャチュー)チーフデザイナー・MORIYOSHIが提案する ベース作り

SHACHU(シャチュー)チーフデザイナー・MORIYOSHIが提案する ベース作り

MORIYOSHIさん SHACHU(シャチュー)のチーフデザイナー・MORIYOSHIさん

残留色素を抜きながら均一なターコイズグリーンに!
先の先まで考えた、色落ちも楽しめるベース作り。

インナーに塩基性のカラーが残っていたので、まずそこをどう対処していくかがポイントでした。

大事なのは塗る順番です。根元を先に塗り、繋ぎめのところは多めに。次に中間〜毛先は、まず青い塩基性が残っている部分を抜きながら塗っていくようにします。それによりグラデーションが繋がりやすくなります。

SHACHUでは、ウェットした状態でカラーをしていくことが多いです。それはブリーチ毛のドライ塗布だと、引っかかってダメージになりやすいから。ウェットにしてコンディショナーを少し残した状態で塗っていくようにします。

根元の茶みをできるだけ出ないようにしたいので、濃いカラー剤を使用し、オキシは6%にして残留色素を抜きながら色みを入れました。色みによって3%や4%にしたり、今回のようなケースは6%にするなど、その都度調整しています。

ベース作りで気を遣うところは、その時の仕上がりだけではなく、今後の展開を考えてトータルで提案すること。どう退色すれば次が入りやすくなるか、何回か先まで考えた上で、どう補色を変えるかなど考えます。そうすることで次回の施術もスムーズに行えますし、逆にそうでないとベースを整えるために何度もブリーチすることになるので、ダメージで髪のコンディションがもたなくなってしまいます。

今回は光によって青く見えたり、緑っぽく見えたりするターコイズグリーンですが、色落ちすると少し緑がかったグレーのような色みになって、また違うカラーを楽しむことができると思います。その場がきれいに仕上がるのはもちろんですが、お客さまがアフターにもどう色落ちを楽しめるかまでを計算した、トータルなベース作りを常に心がけています。

アンニュイな雰囲気のターコイズグリーンカラー

モデルの仕上がりイメージ モデルの仕上がりイメージ

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