2023.03.15

HITA’s PROJECT 座談会レポート 後編

今回は前回に引き続き、5人のプロジェクトメンバーが東京に集まって行った座談会レポートの後編をお届けします。「HITA’s PROJECT」がメンバーにどんな影響を与えたのか、そして今後はどんな美容師になりたいのか、5人の心の中を覗いてみました。

中島駿さん(1 HAVANA 店長 )スタイリスト歴2年 @havana_shun

 

sahoさん(OORRY.etwa 店長)スタイリスト歴5年 @oorry.saho

 

来夢さん(CHITOSE山口) スタイリスト歴4年 @raimu_chitose

 

emiさん(AVANCE.CROSS 阿倍野ルシアス店) スタイリスト歴6年 @avance.cross_emi

 

中島大也さん(Garland銀座)スタイリスト歴5年 @daiyajam

 

――お客さまのケア意識が高まってきたという話が出ましたが、それを受けてお客さまへのアプローチで気をつけていることは何ですか?

sahoさん まずはお客さまとの信頼関係がとても大事だと思っています。私を信頼し、心を開いてくれないと提案しても何も受け入れてくれないんです。カラーだけしに来ました、今日はカットだけでいいです、重いのでとりあえず軽くしてください、というような方はなかなかリピートしてくれません。任せていただけるような関係性があればメニューも店販もアプローチしやすくなりますし、そのお客さまも自分の髪がどう良くなるのか想像できると思うんです。客数にこだわるより、より深い信頼関係を築くことに重きを置いたほうがリピートにもつながりやすいんです。

来夢さん そうですよね。お客さまをある意味、教育していくことも大事だと思っています。お勧めしないことをどうしてもやりたいと言われて仕方なくやってみた結果、やはり理想通りにはならずクレームにつながる、みたいなこともないとは言えないですよね。なので、できることとできないことをお客さまによく理解していただき、それを踏まえて最適なメニュー提案するということがとても大切だと思います。

中島大也さん たしかに。僕は最初ボブ推しでやってきましたが、最近は銀座という土地柄を踏まえて大人女性に似合うやや長めボブを軸に、動きを出したりボリュームを出したりする提案をしています。そういう方たちのニーズに応えるためには商材選びも大事ですし、HITAは大人女性のケア意識にもマッチするので、いろいろなメニューを掛け合わせながらアプローチしていこうと考えています。

――「HITA’s PROJECT」はセルフブランディングに役立ちましたか?

emiさん もともとデザインカラーやダブルカラーよりツヤ髪やストレートのほうが得意だったのですが、「HITA’s PROJECT」を通してさらに得意分野に力を入れて伸ばすことができたと思います。

sahoさん 私もです。今まで在籍したお店は10代、20代が多く、デザインカラーやハイトーンが売りだったのですが、新店舗『OORRY.etwa』ができてそのお店の店長になり、客層が変わったんです。30代、40代が多いお店なのでまさにHITAを中心としたヘアケアの提案が本当に大切で、この1年間「HITA’s PROJECT」で学んだことをフルに活かしています。今後も知識を増やして髪質改善をしっかり打ち出し、セルフブランディングを確立していきたいと思っています。

中島駿さん 僕もセルフブランディングをがんばっていきたいと思っています。「HITA’s PROJECT」を通じて外部の方とのやりとりにようやく慣れてきたので、サロンワーク以外のことにも挑戦していきたいです。

――今後の目標を教えてください。

来夢さん 今、撮影もたくさんやらせていただいているので、クリエイターとして成長したいです。また、プロデュースにも力を入れたいです。僕1人が大きな売上を上げるよりも、下の子たちがそれなりの数字をつくってくれたほうがお店全体が良くなると思うので、クリエーションとマネージメント、この両輪で走り続け、“ハイブリッド美容師”になりたいと思っています。撮影をやっているとリクルートにもいい影響があるんです。尖っている作品というより、ファッションやライフスタイルも取り入れたおしゃれで可愛いスタイル撮影をし、後輩に道筋をつくってあげたいです。『OORRY.』さんのインスタ、めちゃくちゃおしゃれですよね。

sahoさん ありがとうございます。クリエイティブ寄りの作品よりも自分に近いスタイルのほうがバズりますし、「これにしてください」というオーダーも多いんです。あまり作り込みすぎると「自分にはできない」って思われてしまいますよね。そこも踏まえて、今年の目標は集客に努め、売上を安定させることかなと思っています。ゆくゆくスタッフが増えたときに安定した運営ができるような基盤をつくりたいです。

中島大也さん 僕も売上がそれほど安定していないので、そこをもっと強化していきたいと思っています。『Garland』にいることでいろいろな美容師さんと触れ合う機会もあると思うので、幅広い視野で美容師という仕事を突き詰めていきたいですね。

emiさん 私も一緒で、売上の波があるのでそこをもうちょっと安定させたいです。お客さまのほとんどが髪質改善やストレートを希望される方になるくらい、髪質改善やストレートに特化して技術力を上げ、集客もがんばりたいです。

中島駿さん 「HITA’s PROJECT」が終わってもこれからも勉強を続け、来夢さんと同じように後輩の育成に力を入れたいと思っています。この1年の間に『1 HAVANA』の店長になり、お店のことを考える立場になりました。自分自身の売上ももちろんですが、プロデュース側に回ってお店を盛り上げていきたいです。


「HITA’s PROJECT」を通して着実な成長を遂げたプロジェクトメンバーのみなさま、本当にお疲れ様でした。そして1年間、楽しみに記事をお読みいただいた読者のみなさま、誠にありがとうございました。サロンワークのヒントにしていただければ幸いです。今後ともHITAをどうぞよろしくお願いします。

 

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