2021.04.22

ファッションデザイナー・羽倉綾乃さんに聞く、 美しく、サステナブルに暮らすということ[後編]

「エシカル」とは、直訳すると「倫理的な」という意味をもつことば。近年は「人や地域、地球環境に配慮した製品や行動、考え方」を表すキーワードとして広く使われています。使う人や、関わり方によってさまざまな意味をもつのがエシカルのおもしろさ。エコやロハスに「自分らしさ」や「生き方」といった視点をとりいれた、ライフスタイルそのものを表現する概念として捉える人も多くいます。ヘアを通じて美を追求してきたルベルでも、「環境」は美しさの大切な要素のひとつととらえ、エシカルでサスティナブルな活動に取り組んでいます。(ルベルの環境活動を、詳しく知りたい方はこちら)

ここでは、ルベルの取り組みに共感してくださった著名人にインタビュー。エシカルライフとの出会いや、大切にしている習慣などをお伺いし、豊かなライフスタイルのあり方に迫ります。

今回お話を聞いたのは、サステナブルなアパレルブランドを主宰する羽倉綾乃さん。エシカルに目覚めたきっかけや、暮らしの在り方について語っていただいた前編に引き続き、後編では、エシカルとファッションを両立する方法や、エシカルな暮らしの先にある豊かな人生のかたちについて、語っていただきました。

羽倉綾乃さん / AYANOHAKURA主宰・デザイナー

profile
大学卒業後ドイツに渡り、現地で宝石商の資格を取得。高級宝石店勤務で営業力を磨いたのち博報堂ドイツに転職し、ハイエンド化粧品メーカーのブランディングに携わる。結婚後、長男が1歳の時に日本へ帰国し、東京のアパレルブランドで社内通訳として勤務。その後次男を授かり、イタリア・ミラノへ移住。子育てをするなかで抱いた「自然とのふれあいを大切にしながら、子どもたちを育てたい」という想いを実現するために、持続可能なファッションアイテムを展開するアパレルブランド「AYANOHAKURA」を立ち上げた。2018年のブランドスタートから、濡れない、汚れにくいといった特徴を持つ機能性素材を用い、ドレスやシャツを多数発表。代表作でもある「濡れないラップドレス」が一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会主催の第7回ソーシャルプロダクツアワード2021において、ソーシャルプロダクツ賞を受賞するなど、近年大きな注目を集めている

Q5 ファッションや、ヘアケア・美容などへのこだわりは?
A 素材や包装は必ずチェック。心地いいと思えるものを選びます。

洋服も大好きなネイルも、日々口にする食べ物も、自分の考えに合うものを選んで楽しむ

私は、できる限り動物を搾取せずに生きていく「ヴィーガニズム」を実践しているので、革や羊毛を使ったファッションアイテムは新しく買わず、昔から持っているものを大切に着ています。こうやって話すとすごく厳しいルールに思われるかもしれませんが、実際にやってみるとそんなことはなくて。エシカルを意識しすぎて、好きなメイクや服装を諦めるのは違うなと考えています。好きなものだからこそ、自分の考えに合うものを探して、使っていく。無理をせずにおしゃれを楽しむことも、エシカルな人生には必要な要素だと考えています。

―最近は美容業界にもエシカルな姿勢が広がっていますよね。化粧品や美容アイテムは、どんな基準で選んでいますか?

開発の過程で、動物実験をしている商品は使わないようにしています。あとは、できるだけ包装が少ないものを選ぶかな。包装が丁寧すぎると、ゴミがたくさん出て、捨てるときにストレスを感じませんか?外箱の中にいきなり商品が入っていたら、最初は驚くかもしれないけど、慣れてしまえばゴミを捨てる手間が減って、買う側のメリットも大きいと思います。

Q6 あなたにとってのエシカルを、ひとことで表すと?
A みんながみんなにとって、kindであること。

人それぞれ捉え方は違うと思うのですが、私にとってのエシカルとは「みんながみんなにとって、kind(優しい・親切)であること」。これに尽きると思います。コロナ禍を経て、思いやりや、人の温かみの大切さを実感している人も多いのではないでしょうか。私自身も、去年のロックダウン期間中はかなり鬱屈した日々を過ごしていました。そんなある日、玄関で物音がしたので外に出てみると、友人家族が車の中から手を振っていました。玄関にはワインが置かれていて、彼女たちからのプレゼントだと、すぐにわかりました。ロックダウン中でも「あなたを想っている」というメッセージを伝えようとしてくれた友人の気遣いに感動し、つながりの大切さを実感しました。人と同じように、環境も動物も、優しくすれば優しさを返してくれるもの。逆に、問題を見えないところに追いやっていたら、必ずつけが回ってくる。その因果を意識してkindでいることが、私にとってのエシカルな生き方だと思います。

支えてくれる友人や家族がいるからこそ、エシカルに生きられる

―羽倉さんがエシカルな生き方を実践し続けられる理由は?

やっぱり、子どものこと、次世代のことを考えると、この姿勢をつらぬかなきゃ、という気持ちになりますね。今ある問題を、子どもたちの世代に押しつけるわけにはいきません。もちろん、自分の意見を持つことで、人にどう思われるか、批判されないか、心配になることもありますよ。そういうときは自分の軸を意識します。人同士がつながることは大事ですが、他人の意見に左右されて同調してしまうのは違うので。自分らしい軸を見失わないようにすることで、揺らがない考えを持てていると思います。

Q7 あなたが思う、豊かな人生のかたちとは?
A 大切な人たちと共に生きる、愛にあふれた人生。

小さなチャレンジが、世界を少しずつよくしていく

私が大切にしているのは、女性の応援、ヴィーガニズムの実践、kindな人生という要素。これが全てそろってこそ、豊かな人生だと思っています。だから、これからも誰かの笑顔のために一生懸命服を作るし、家族や友人にたっぷりの愛を注いで生きていきたいです。私は誰かに愛されることより、誰かを愛すことの方が大切だと考えています。愛する人を幸せにしたいと思うと迷いが少なくなるし、元気も勇気も湧いてくるもの。とにかく全力で誰かを愛して、毎日を楽しむことを、続けていきたいですね。

―最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします!

エシカルに興味はあるけれど、何から始めたらいいか分からないし、周囲の目も気になる、という人は多いと思います。でも誰かに、何かに優しくできた瞬間、すでにあなたはエシカルなアクションを起こせているんです。大切なのは勢い。あまり考えすぎず、できることから始めてみるといいと思います。そしてぜひ、それを友達や恋人に話してみてください。そうすれば、あなたを起点として広がるエシカルの輪は、あなたが思うよりずっと力強く、大きなものになっていくのではないでしょうか。


インタビュー【前編】はこちらから

 

環境に配慮したパッケージを採用した「PLAYING21」

2021年夏限定「PLAYING21」シリーズ。夏にぴったりの爽快な使い心地と、バイオマスプラスチックなど環境に配慮したパッケージが特徴のシャンプー&トリートメントです。今回インタビューした羽倉さんが、PLAYING21 シャンプーをいち早く使ってみてくださいました!

\爽やかな使い心地、カラフルな色使いで元気に/

ひんやりと頭皮に爽快感を与えてくれる使い心地に、おどろきました!乾かしたあともさっぱり感が持続するので、暑い季節にぴったりですね。環境に配慮した素材で作られているパッケージは、鮮やかな色使いが素敵。カラフルなデザインを見ていると、1日元気に過ごせるパワーをもらえる気がします。(羽倉綾乃)

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