2021.06.15

  • beautyful life

未来のための小さな工夫を、サロンワークと暮らしから。

最近、なにかと話題のSDGs。毎日のように見聞きはするけれど、自分の生活にどんな関わりがあるのかうまく説明はできない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国連サミットで採択された考え方。自然と人が適度なバランスで共存し、安心・安全な暮らしを次世代に引き継げる=サステナブルな社会を叶えていくことが、SDGsの目的です。環境問題はもちろん、人や国の格差をなくすこと、心も体も健やかに働ける仕事のあり方など、多岐にわたる「17のゴール」があり、国、企業、個人がそれぞれ実践可能なゴールに挑戦しています。ゴールの達成度は毎年国ごとに評価されており、2020年の日本における達成度は166カ国中17位です。教育、産業・技術基盤、平和などの項目は達成できていますが、気候変動対策や、海や陸の豊かさを守ることなど、環境問題に関連するゴールはまだまだ達成できていないのが日本の現状。しかし誰もが日々の仕事や暮らしのなかで環境に配慮した工夫を始めれば、この現状は少しずつ変わっていくはずです。

 

○日々のサロンワークから、「地球にやさしいこと」にトライ

例えばサロンでの仕事。お客さまの情報をカルテに記入し、カラー・カット・パーマやシャンプーをして、ブローをする……。こういった何気ない業務のなかにも、自然と人とが共生できる未来に向けて、配慮できるポイントがたくさんあります。できる範囲で地球にやさしい行動を心がけることは、お客さまが安心して訪れられるサロンづくりにもつながっていきます。

 

・カルテの電子化

お客さまに記入いただくカルテは、タブレットなどを使って電子化。紙資源が削減でき、情報の検索性もアップして、時間の節約にもつながります。

 

・カラーやパーマ剤は適正量で

カラー剤、パーマ剤は使う分だけ作り、カップなどに残った薬剤は拭き取ってから水洗いをすれば、水の使用量を抑えることができます。薬剤の適正量の目安は、こちらからチェックできます。

 

・環境に配慮した製品を選ぼう!

自然由来の成分を使っているものや、環境配慮型パッケージの製品、サステナブルな活動をしている企業の製品を選ぶのも、手段のひとつ。リフィルを使えば、ゴミの削減にも。

 

・電力使用量も、日々意識

ドライヤーやヘアアイロンなどはワット数が大きく、電力を消費しがちなので、ブロー前のタオルドライはしっかりと。小さな心がけを、毎日積み重ねることが大切です。

 

・ショッパーを渡す前に、まず確認

シャンプーやスタイリング剤などを購入された方には、マイバッグを持参されているか、まずは確認。環境にやさしい素材のショッパーを使うのもおすすめです。

 

そのほかに、お客さまへの連絡を紙からデジタルに切り替える、セミナーをオンラインで受けて移動にかかるエネルギーを抑えつつ自分の時間を大切にすることなども、人と環境にやさしいサロンワークのアイディア。毎日、少しずつでも環境視点で業務を見つめ直すことで、工夫すべきポイントに気づくことができます。

 

○大切なのは「毎日ちょこっと」の積み重ね

何気ない暮らしにも「ちょこっと」工夫できるポイントがたくさん。では、生活のなかで気軽に実践できる活動を探してみましょう。

 

・「古着」もサステナブル

洋服の廃棄は、年間数千万トンともいわれています。古いからこそ、味があるアイテムを取り入れて、自分なりのおしゃれを楽しむことは、実は環境にもやさしい考え方。「この服、自分は着なくなってしまったけど、まだきれいだな」というときも、捨てずに寄付をしたり、リメイクして活用する方法を考えてみましょう。

 

・買い物は、地元で、自転車で

「地産地消」を心がけると、「食品を運ぶエネルギー」「人が買い物をするために車や電車で移動して消費するエネルギー」両方を削減することができます。自転車で家の近くを散策しながら買い物をする、そんなライフスタイルもいいかもしれません。

 

・かしこく食べ切り、再利用する工夫を

フードロスを減らすために、まず意識したいのは食べ切れる分だけを買う、ということ。それでも余ってしまった食材は、フードドライブサービスで必要な人に寄付することも可能です。食材の芯や皮は煮込んでベジブロスに、生ゴミは堆肥にするなど、少しの無駄もなく食品を使い切る方法はたくさんあります。

 

・まずは、シェアからはじめてみよう

日々の工夫や、環境に配慮した行動を自分から発信するのはハードルが高いもの。そんなときは環境・社会問題に取り組む人たちの声をシェア。多くの人に情報を届けるサポートをしてみましょう。

 

○きっかけは、あなたのすぐそばに

環境は、人の美しさを構成するひとつの要素。自分の人生を支え、美しさを育んでくれる地球環境を守っていきたい、その想いさえあれば、今日からでもはじめられることがたくさんあります。「難しそう」「自分には関係ない」そう思う前に、少しだけいつもの行動を変えてみる。そのチャレンジが、あなた自身の心地よさと、みんなの未来につながっていきます。

 

ルベルの環境活動についてはこちら

SHARE :