2021.05.31

  • ヘアサイエンス

クセ毛の原因 ~まっすぐきれいに生えないのはなぜ?~

髪の悩みとしてよくあげられる「クセ毛」。うねったり、何をしてもまとまらなかったり、特に梅雨の時期は、せっかくセットしてもすぐに広がったり、はねたり…。程度の差こそあれ、日本人の8割以上がクセ毛に悩まされています。
クセ毛にはどんな種類があるのか。どうしてクセ毛が発生するのか、なぜ雨の日に髪が広がるのか…。意外と知らないクセ毛について、解説します。

クセ毛の種類

クセ毛は4種類に分類されます。

クセ毛の多くは「波状毛(はじょうもう)」「捻転毛(ねんてんもう)」「縮毛(しゅくもう)」の3種類になります。日本人のクセ毛のほとんどは波状毛ですが、波状毛と捻転毛が混在しているケースや、全体は直毛であっても部分的に波状毛が存在しているケースなど、その状態はさまざまです。「連珠毛(れんじゅもう)」のように数珠が連なったようなクセ毛もあります。

クセ毛の原因

クセ毛には、①先天的なクセ毛と②後天的なクセ毛があり、それぞれ原因も違ってきます。

 

① 先天的なクセ毛

生まれつきのクセ毛には、遺伝や毛髪の成長過程が関係しています。

毛髪は、毛根の下側にある毛球から生えます(詳しくはコチラ「毛髪の基本構造」)。毛球で作り出された髪はまだやわらかい状態ですが、毛根を通る間に徐々に硬くなっていき、頭皮表面から出てくるころには、毛髪の形状が完成します。毛根が真っすぐな形状だとそのまま真っすぐに成長して直毛になりやすく、毛根の形が曲がっているといびつなまま髪の毛が成長してクセ毛になりやすくなります。

実際に、毛髪を輪切りにすると、クセ毛の断面はいびつな形状をしていることが多いということも分かっています。(図2)

 

②後天的なクセ毛

後天的なクセ毛は、加齢やダメージが原因になります。

加齢により髪が細くなり弾力が低下することで、まっすぐな状態を保てなくなった髪のうねりが強くなり、クセ毛になることがあります。生まれつき直毛の人でも、弾力低下によりクセが出てくることも。また、年齢を重ねるごとにクセが強くなっていく傾向があります。(図3)

一方、ダメージによるクセは、様々な要因が考えられます(ダメージについて詳しくはコチラ「毛髪のダメージ要因」)。

パーマ剤やブリーチ剤による化学的なダメージはもちろん、ドライヤーやアイロンなどの熱ダメージや、タオルドライなどの摩擦による物理的なダメージもクセ毛の原因になり得ます。濡れた状態の髪に熱や摩擦を与える実験では、毛先にクセが現れるという結果が出ています。

また、紫外線などの環境によるダメージの影響で、クセが出てくることもあります。表面の髪は、内側の髪よりも日常的なダメージを受けやすく、細かいクセが出やすくなります。

【コラム】クセ毛は遺伝する?

クセ毛はどのくらいの確率で遺伝するのでしょうか?
直毛同士の両親からは97%の確率で直毛のこどもが生まれ、波状毛同士の両親からは86%の確率で波状毛のこどもが生まれるというデータがあります。(図4)
また、両親がクセ毛ではなくても、生まれつきクセ毛の人もいます。クセ毛が遺伝する可能性は高いといわれていますが、100%ではありません。クセ毛はまだまだ謎も多いのです。

クセ毛と湿度の関係

湿度が高い日に、クセが出やすくなるのは何故なのでしょうか。髪と湿度の関係を見てみましょう。(図5)

クセのない髪は湿度変化の影響をあまり受けていませんが、クセ毛の場合は、水分を含むと、クセの内側と外側の水分量が不均一になり曲がりやすくなります。

湿度が下がっても、元に戻らずその状態をキープしてしまうので、湿度によって髪はどんどん広がってしまうのです。

 

スタイリング剤を使ってセットしたり、クセ毛に対応した製品など自分の髪に合ったアイテムを使うことで扱いやすさは変わってきます。クセ毛を抑えるための手段としては、ヘアサロンで縮毛矯正やストレートパーマを施術することが最も有効ですが、クセを活かしたカットやパーマなどのスタイルを相談するのもおすすめです。クセ毛の特性を理解し、上手に付き合っていきましょう。

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